私がこの講座を始めたわけ

きっかけは患者様の体調不良を治してあげたいという想いからでした。

私は、神奈川県で整体院-ReBeauth-の院長をやっております。患者様の身体の痛みを改善するのが本職です。そのため、腰痛や肩こりといった痛みの改善だけではなく、健康不調つまり便秘やアトピー、生理不順、更年期障害といった症状を解決してあげたい…と思ったのはごく自然の流れでした。

当時、私達の治療業界の一部はファスティングにより、体質改善を行う大きなムーブメントがありました。私もファスティングと出会い、体調不良に悩む患者様の多くを改善へと導いてきました。でも残念ながら、ファスティングだけでは良くならない患者様がいらっしゃったのも事実です。

なぜ、ファスティングで効果が出る人もいれば、全く効果が出ない人もいるんだろうか？深くヒアリングしていくと、そもそも土台となる健康状況、つまり栄養状況が違うことがわかりました。

そこで初めて気が付きました。「本気で患者様の不調を改善するためには、食事指導からサポートすべきなんだ。」「ある一定水準の健康のベースがあって初めて、ファスティングが効果を出すんだ。」その気づきから、私はさらに健康の本質である「分子栄養学」を学んでいきました。

正直に言うと…分子栄養学を学んでいく中でとても大変だと感じることが度々ありました。分子栄養学とは細胞レベルで必要な栄養素を考えていく学問です。つまり分子栄養学に基づく食事指導サポートは個人個人の解決策が全く違うということです。

例えば、同じ35歳女性だとしても、ある人は主婦で自炊ができるケース。ある人はバリバリ働くOLで自炊なんかできない。このような状況別のケースもさることながら、それだけではなく、その人の悩みの症状も違えば、不足しがちな栄養素、量も違う。それらを把握して、最適な食事指導を行っていかなければいけなません。「あぁ、これはとんでもないものに手を出してしまった…！」と、途中でめげそうになったこともあります。

でも、だからこそ個別の食事指導サポートを提供する意義がある。私がしなければ患者様は自分ひとりで実践することは難しい。という気持ちから、勉強を継続。「分子整合医学美容食育協会 健康美容食育士」の資格を取得し、晴れて個別食事指導を提供することになりました。

その結果、患者様からは「便秘が改善されました」「頭痛もなくなったし、毎日薬を飲み続けることを辞めることができるようになりました」「甘いものを食べなくなり、食欲のコントロールができるようになりました」「以前よりはるかに疲れにくい体になりました。」のような嬉しい変化の報告をいただけるようになりました。

あの時思い描いた、痛みの改善だけではなく、食事による体調不良の改善までサポートできる力を手に入れました。